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小学生のタイピングは何年生から?— 学年ごとの進め方と文科省の調査結果

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タイピング無双 開発者

小学生のタイピングを何年生から始めるか、国が決めた学年はありません。学習指導要領(平成29年告示)は、小学校で「児童がコンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動」を計画的に行うよう求めていますが、学年や速さの数字は書いていません。

一つの区切りになるのは小学3年生です。国語でローマ字を読み書きする学年で、学習指導要領はその指導を、コンピュータで文字を入力する学習と関連づけるよう求めています。1・2年生は、運営者の考えでは、速さを求めずにキーボードに触れる段階として始められます。

速さの公的な値は、文部科学省の情報活用能力調査にあります。令和3年度の調査で、小学5年生の平均は1分あたり15.8字でした。国は令和8年までに、小学生で1分40字という目標を掲げています。ただし単位は「字/分」で、タイピング無双のWPMとは数え方が違います。数字をそのまま比べないでください。

この記事は、タイピング無双の開発者(運営者)が書いています。公的な資料から言えることと、運営者の提案を分けて書きました。学習指導要領など制度の説明は学校のタイピング教育の今に、家庭で始めるときの準備と声かけは子供にタイピングを家で始めさせる前にに分けています。

ANSWER

小学生のタイピングは何年生から始めればよい?

結論は、国が決めた「何年生から」はない、です。決まっていることと、決まっていないことを分けます。

  • 決まっていること①:小学校でコンピュータへの文字入力を習得する学習活動を行う

    学習指導要領の総則(第3の1の(3)のア)に、本文として書かれています。各教科等の特質に応じて計画的に実施することとされ、学年の指定はありません。

  • 決まっていること②:ローマ字は小3の国語で読み書きする

    国語の「第3学年及び第4学年」の内容に、「第3学年においては、日常使われている簡単な単語について、ローマ字で表記されたものを読み、ローマ字で書くこと」とあります。さらに、第3学年のローマ字の指導は、コンピュータで文字を入力する学習と関連が図られるようにする、とされています。

  • 決まっていないこと:開始学年と、速さの数字

    総則編の解説には、「学習活動を円滑に進めるために必要な程度の速さでのキーボードなどによる文字の入力」を確実に身に付けさせる学習活動を、計画的に行うことが重要だと書かれています。ただし、何字/分という数字はありません。「キーボードなどによる文字の入力」という言い方は、本文ではなく解説にあります。

そのため、ローマ字入力を始める区切りとしては、ローマ字を習う小3が自然です。これは運営者の考えです。開始学年と上達の関係を調べた公的な調査は、見つかりませんでした。開始学年より、本人が続けられるかを基準にしてください。

学校での扱いには差があります。文部科学省の会議資料(令和7年5月)は、情報活用能力の育成について、小学校では教科等に明確な位置づけがなく、授業時数や指導内容の具体が示されていないため、地域や学校による差が大きいと述べています。お子さんの学校で何をしているかは、担任の先生に聞くのが確実です。

BY GRADE

学年ごとに何をすればよい?

学年ごとの到達目標は、公的には決まっていません。次の表は、公的な資料に書かれていること(中央の列)と、運営者の提案(右の列)を分けています。

学年公的な資料に書かれていること運営者の提案
小1・2年学年ごとの入力の目標はありません。中央教育審議会の審議まとめ(令和8年10月5日・答申前)は、低学年を「児童の実態に即した簡易な文字入力(手書き入力、キーボード入力、タッチパネル入力等)」と整理しています。速さを測らず、キーボードに触れる遊びから始めます。保護者が隣にいて、短い時間で終えます。タイピング無双なら、ホームポジション道場の第1章(F J D K S L A G H の9キー)を一緒に試せます。
小3年国語でローマ字を読み書きする学年です。ローマ字の指導は、コンピュータで文字を入力する学習と関連づけるよう定められています。学校で習うローマ字と並行して、ローマ字入力を始められます。まず、FとJに人差し指を置くホームポジションから入ります。
小4〜6年学年の指定はありません。総則編の解説は、必要な程度の速さでのキーボードなどによる文字の入力を確実に身に付けさせる学習活動を、計画的に行うことが重要だとしています。文科省の調査の対象は小5です(次の章)。速さの数字を追う前に、学校の課題(調べたことのまとめなど)を、本人が入力で書けるかを見ます。速さを測るなら、他の子ではなく、本人の先月と比べます。
中学生技術・家庭科の技術分野「情報の技術」で情報を学びます。文科省の調査の対象は中2で、平均は1分あたり23.0字でした。中学生・高校生向けの記事に分けています。
出典:学習指導要領(平成29年告示)と解説、中央教育審議会 教育課程部会「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ」、文部科学省「情報活用能力調査」。詳しい出典は章末の一覧にあります。

指の置き場所と各指の担当はホームポジション図解に図で載せています。中学生・高校生の目安は中学生・高校生のタイピング平均へ。家で始めるときの端末・時間・声かけは子供にタイピングを家で始めさせる前にに書きました。

公的な資料に、学年ごとの速さの目標はありません。そのため、この表にもWPMの目標は載せていません。インターネットには学年別のWPM目標を並べた表がありますが、公的な出典は見つかっていません。

SURVEY

小学生の入力速度の平均は?文科省の調査結果

公的な値は、文部科学省の「情報活用能力調査」(令和3年度実施。令和4年1〜2月に実施し、令和5年3月に結果を公表)にあります。この調査は、全国から抽出した479校(小学校161校・中学校162校・高等学校156校)の児童生徒が対象の抽出調査です。キーボードによる入力の値がある学年は、小学5年生・中学2年生・高校2年生の3つだけです。小学1〜4年生と6年生の公的な値は、見つかりませんでした。

項目小5中2高2
1分あたりの平均(字)15.823.028.4
中央値(字)14.721.326.3
1分に15字未満だった割合51.2%23.3%9.3%
1分に5字未満だった割合17.6%3.8%1.1%
1分にA4用紙1行(40字程度)以上できた割合2.3%6.4%13.9%
出典:文部科学省「情報活用能力調査 調査結果」(令和5年3月)図表2-4-1・2-4-2。集計対象は課題の受検者で、小学校4,480人・中学校4,837人・高等学校4,882人。

小5の分布を見ると、最も多いのは1分に15字以上20字未満の区分で、21.0%でした。5字未満(17.6%)と5字以上10字未満(12.8%)を合わせると、30.4%が1分に10字未満でした。

平均が中央値より高いのは、入力の速い子が平均を引き上げていると考えられる、と報告書は述べています。「ふつう」の子の速さを見るなら、平均より中央値(小5で14.7字)が参考になります。

この値は、入力の速さの合格ラインではありません。報告書は、課題の目的を、児童生徒の端末の基本的な操作などの実態を確かめることとしています。実施は令和4年1〜2月です。文部科学省の調査ページ(確認:2026年10月18日)には、これ以降の調査結果は載っていませんでした。

UNITS

調査の「1分15.8字」は、WPMと比べられる?

比べられません。調査の単位は、漢字かな交じりの課題文(285文字)を1分あたり何文字入力できたか(字/分)です。打鍵の数ではありません。タイピング無双のWPMは、「正しく打ったローマ字の打鍵数 ÷ 5 ÷ 経過分」で数えます。

文字数と打鍵数は、1対1ではありません。たとえば「ありがとう」は5文字ですが、ローマ字では arigatou の8打鍵です。漢字に変換する文章では、さらに一定しません。報告書には、文字数を打鍵数に換算する式は書かれていません。

ほかのタイピングサイトの「WPM」も、数え方が違うことがあります。数字を比べるときは、同じサイトの記録どうしで比べてください。WPMの定義と平均はWPMの平均と目安にまとめています。

TARGET

国の目標「小学生は1分に40字」は、どのくらい高い?

国は、令和6年4月22日のデジタル行財政改革会議(第5回)に文部科学大臣が出した「教育DXに係る当面のKPI」で、「キーボードによる日本語入力スキルの向上」を指標の一つにしました。

1分あたりの文字入力数令和3年度調査の平均国の目標(令和8年)
小学校15.8字40字
中学校23.0字60字
出典:文部科学省「教育DXに係る当面のKPI」(令和6年4月22日 デジタル行財政改革会議(第5回)資料4)。資料では「R8」と表記されています。

40字は、令和3年度調査の小5の平均(15.8字)の約2.5倍です。同じ調査で、1分に40字程度以上できた小5は2.3%でした。

この目標は、国が教育のデジタル化の進み具合を測る指標です。資料には、一人ひとりの子どもに求める基準とは書かれていません。資料には「取組の進捗を踏まえて継続的に見直す」という注記もあります。令和8年の達成状況は、公表された値が見つかりませんでした(確認:2026年10月18日)。

KPIの全体と、学習指導要領・GIGAスクール・次期学習指導要領の読み方は、学校のタイピング教育の今に載せています。

TYPING MUSOU

タイピング無双を使うなら

運営者の立場で、できることとできないことを書きます。この記事には、タイピング無双の利用者の記録(学年別の速さなど)は載せていません。

  • 使える端末

    パソコン、または外付けの物理キーボードをつないだタブレットです。画面のキーボードでは打てません。スマホでは、ゲーム画面は開けません(学習ガイドと公式サイトは読めます)。

  • 料金・登録・年齢

    無料で、登録なしのゲストのまま全機能が使えます。広告は表示しません。現時点で、現金で買えるものはありません(利用規約)。13歳未満のお子さんは、保護者または法定代理人の同意・監督のもとで使うよう、利用規約とプライバシーポリシーが定めています。

  • 入力の方式

    ローマ字入力だけです。かな入力は選べません。お題の下にローマ字が表示されます。

  • 練習のメニュー

    ホームポジション道場(全150ステージ・15章)、速度演習(60秒でサンドバッグに与えるダメージを競う)、正確演習(10語をノーミスで打ち切る)、模擬戦闘(CPUと戦う第1〜100陣)があります。対戦は、ルームコードで友達と遊ぶ友達対戦と、ランダム対戦です。

  • 休憩のお知らせ

    30分つづけて遊ぶと、20秒の休憩のお知らせが出ます。文部科学省のガイドブックの目安に合わせた機能で、初期設定はオン、設定で切れます。対戦中や道場のプレイ中は出さず、ふつうの画面に戻ったときに出ます。

ゲーム選びの比べ方は子供向けの無料タイピングゲームの選び方に分けました。友達と遊ぶ手順は友達とタイピング対戦する方法です。

FAQ

よくある質問

  • Q. 小学1年生や就学前の子に、タイピングを始めさせてもよいですか?

    始めてはいけない、という決まりはありません。国が決めた開始学年がないためです。低学年は、速さを求めずキーボードに触れる段階として始められます。タイピング無双は画面のキーボードでは打てないので、物理キーボードを用意します。就学前の子について、公的な目安は見つかりませんでした。

  • Q. 小学生の平均の速さは、どれくらいですか?

    公的な値は、文部科学省の情報活用能力調査(令和3年度実施)の小学5年生だけです。1分あたりの平均は15.8字、中央値は14.7字でした。単位は入力できた文字の数(字/分)で、WPMとは違います。小学5年生以外の学年の公的な値は、見つかりませんでした。

  • Q. ローマ字を習う前に始めても、困りませんか?

    タイピング無双はローマ字入力だけです。お題の下にローマ字が出るので、画面を見てキーを探して打つことはできます。ただ、ローマ字の意味を知らないまま打つことになります。学校でローマ字を習うのは小3です。無理に急がず、小3から本格的に始める選び方もあります。

  • Q. 学校でタイピングをしているなら、家では何もしなくてよいですか?

    公的な基準は見つかりませんでした。情報活用能力の育成は学校や地域による差が大きいと、文部科学省の会議資料も述べています。学校でどれくらい時間があるか、担任の先生に聞いてみてください。家で練習する場合の準備は子供にタイピングを家で始めさせる前にへ。

  • Q. 次の学習指導要領で、小学生のタイピングは変わりますか?

    中央教育審議会の審議まとめ(令和8年10月5日)は、ローマ字入力のタイピングを、小学校の「情報の領域」を中心に学ぶ方向を示しています。答申と告示の前の段階で、決定ではありません。詳しくは学校のタイピング教育の今へ。

SOURCES

出典

この記事の公的な数字と文言は、次の資料で確かめました(確認日:2026年10月18日)。ページ番号はPDFの通しページです。

  1. 文部科学省「情報活用能力調査 調査結果」(令和5年3月) — 概要(p.3)、2.4 文字入力の特徴(p.56〜57)、児童生徒質問調査 問1(p.59)
  2. 文部科学省「教育DXに係る当面のKPI」(令和6年4月22日 デジタル行財政改革会議(第5回)資料4) — KPI一覧(p.3)
  3. 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総則編」 — 第3章 教育課程の実施と学習評価 (3) コンピュータ等や教材・教具の活用、コンピュータの基本的な操作やプログラミングの体験(p.91・p.93)
  4. 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編」 — 第3学年及び第4学年 (1) ウ(p.80)、内容の取扱い 第3の2 (1) ウ(p.167)
  5. 中央教育審議会 教育課程部会「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ」(令和8年10月5日) — 第1・2部(1/4)国語の項 p.140、第3部(2)(3/4)の低学年の育成イメージ p.165
  6. 教育課程企画特別部会(令和7年5月12日)資料1-1 論点資料⑥「情報活用能力の抜本的向上」 — 「小中高通じた育成体系が不明確」の項(p.25)
  7. 文部科学省「情報活用能力調査」のページ — 最新の調査が令和3年度実施分であることの確認(2026年10月18日)

SUMMARY

まとめ

小学生のタイピングを何年生から始めるかは、国が決めていません。ローマ字を習う小3が一つの区切りで、低学年は速さを求めずに触れる段階です。

公的な速さの値は、小5の平均が1分あたり15.8字(令和3年度)という一つだけです。WPMとは単位が違うので、お子さんの記録とは比べず、本人の先月との比較で見てください。

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