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中学生・高校生のタイピングの平均は? 文科省調査の値と、練習の始め方

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タイピング無双 開発者

中学生・高校生のタイピングの平均には、公的な調査があります。文部科学省の「情報活用能力調査」(令和3年度、令和4年1〜2月実施)で、キーボードで1分間に入力した文字数の平均は、中学2年が23.0文字、高校2年が28.4文字でした。小学5年は15.8文字です。

注意が2つあります。単位は「文字/分」で、タイピングゲームの「WPM」とは数え方が違います。そのため、この記事は2つを換算しません。また、調査の対象学年は小学5年・中学2年・高校2年だけで、ほかの学年の公的な値は、確かめられた範囲では見つかっていません。

書いているのは、無料のタイピングゲーム「タイピング無双」の運営者です。国の目標、授業で使う場面(情報Ⅰ・共通テスト「情報」)、練習の始め方の順に書きます。WPMの目安の帯はWPMの平均と目安が正典なので、ここでは繰り返しません。

AVERAGE

中学生・高校生の平均は?(文科省の調査)

文部科学省の「情報活用能力調査」(令和3年度、令和4年1〜2月実施)は、小学5年・中学2年・高校2年を対象に、キーボードによる文字入力の課題を出しました。全国から抽出した479校・14,219人が対象の抽出調査です。

1分間あたりの文字入力数小学5年中学2年高校2年
平均(文字)15.823.028.4
中央値(文字)14.721.326.3
15字未満だった割合51.2%23.3%9.3%
約40字以上(A4用紙の1行ほど)だった割合2.3%6.4%13.9%
60字以上だった割合0.2%1.1%2.2%
出典: 文部科学省「情報活用能力調査 調査結果」(令和5年3月)。課題の受検者は小学校4,480人・中学校4,837人・高等学校4,882人。

調査の条件も書いておきます。課題文は285文字(ひらがな・カタカナ・漢字・アルファベットなどの組み合わせ)で、時間は3分間でした。分からない文字は飛ばしてよい、と説明されていました。端末のキーボードが使われました。

平均が中央値より大きいのは、上位の児童生徒が平均を引き上げていると考えられる、と報告書は述べています。

調査の対象は小学5年・中学2年・高校2年の3学年だけです。中学1年・3年、高校1年・3年などの公的な値は、確かめられた範囲では見つかっていません。ほかの年度の調査は課題が違うので、この記事では使いません。

HOW TO READ

この数字は、どう読みますか?(文字/分とWPM)

文字/分とWPMは、数えているものが違います。次の3点を押さえてください。

  • 文字/分は、課題文の文字数を1分あたりに直した数字

    漢字かな交じりの文章を入力する課題でした。そのため、キーを押す回数に加えて、漢字に変換する操作も含まれた数字だと考えられます。ローマ字入力とかな入力のどちらで打ったかは、報告書の該当箇所には書かれていません。

  • WPMは、ローマ字の打鍵数を数える

    タイピング無双のWPMは、正しく打ったローマ字の打鍵数を5で割り、経過した分で割った数です。かな1文字ではなく、キーを押した回数で数えます。同じ「し」でも、shiと打てば3打鍵、siなら2打鍵です。

  • 換算はしません

    文字/分とWPMを結ぶ公式な式はありません。この記事も換算しません。WPMの定義と目安の帯はWPMの平均と目安が正典です。ほかのサイトのWPMは定義が違うことがあるので、数字をそのまま比べないでください。

NATIONAL TARGET

国の目標は、いくつですか?

国は「教育DXに係る当面のKPI」(令和6年4月22日・デジタル行財政改革会議)で、1分間の平均文字入力数を、令和8年(資料の表記は「R8」)までに小学校で40字、中学校で60字にする目標を示しています。

学校種令和3年度調査の平均目標(令和8年まで)
小学校15.8字40字
中学校23.0字60字
出典: 文部科学省「教育DXに係る当面のKPI」(令和6年4月22日 デジタル行財政改革会議(第5回)資料4)。資料では年を「R8」と表記しています。高校の数値目標は、確かめた資料には見つかりませんでした。

同じ調査で、中学2年のうち1分に60字以上入力できたのは1.1%、小学5年のうち40字以上入力できたのは2.3%でした(上の表のとおり)。確認した2026年10月18日までに、この目標に対する新しい調査結果は確かめられていません。

IN SCHOOL

中学・高校の、どこでタイピングを使いますか?

授業と入試の制度を、確かめられた範囲で整理します。

  • 中学校

    技術・家庭科の技術分野にある「情報の技術」で、情報を学びます。

  • 高校

    情報科の「情報Ⅰ」は、全員が学ぶ共通必履修科目(2単位)です。令和4年度から新設され、プログラミング、ネットワーク、データベースの基礎などを学びます。「情報Ⅱ」は選択科目です。

  • 大学入学共通テストの「情報」

    令和7年度(2025年1月)の試験から、出題教科に「情報」が加わりました。科目は『情報Ⅰ』、試験時間は60分、配点は100点です。令和7年度は、旧課程で学んだ人向けに『旧情報』も選べました。令和9年度(2027年1月16・17日実施予定)の出題方法等でも、『情報Ⅰ』は60分(100点)です。入試の最新の扱いは、大学入試センターの案内で確認してください。

  • ふだんの学習

    国のアイデア集(情報活用能力育成のためのアイデア集)は、長文を入力するときや文章を推敲するときは、キーボードによる文字入力が適していると書いています。調査報告書も、端末を使った学習で自分の考えを表現するには、スムーズに文字入力できることが重要と考えられる、と書いています。

確かめられたのは、科目と試験の枠組みまでです。タイピングの速さが成績や入試の得点にどう関わるかを書いた公的な資料は、確かめられていません。

HOW TO START

練習は、どこから始めますか?

順序の一例です。運営者の提案で、公的な基準ではありません。すでに自己流で打てている人も、まず今の速さを測ってから決めてください。

  • 1. 今の速さを測る

    速度演習(60秒)を数回行い、結果の画面でWPM・正確率・苦手キーを見ます。1回の数字より、数回の傾向で見るほうが確かです。WPMの見方はWPMの平均と目安にあります。

  • 2. 指の定位置から打てているか、確かめる

    ホームポジション道場は、全150ステージ・15章です。第1章(ステージ1〜10)で、F・J・D・K・S・L・A・G・Hのキーを覚えます。前のステージをクリアすると次が開くので、途中から始めることはできません。打ち方を見直すかどうかは、ブラインドタッチができない原因と直し方とホームポジション図解を読んで決めてください。

  • 3. つまずくところを狙う

    第11〜15章(師範代)は、小さい「ゃ・ゅ・ょ」の読み分け、濁点と半濁点、「っ」と「ん」、同じ指・となりのキー・二度押し、次のかなを先に読む稽古を扱います。正確演習は、10語をノーミスで打ち切る練習です(1打でもミスすると終わり)。

  • 4. 続ける形を作る

    模擬戦闘は、第1陣のCPUが5WPMで、1陣ごとに3WPMずつ強くなります。友達対戦は、6文字のルームコードで部屋を作り、レートは動きません。ランダム対戦は世界中のプレイヤーと当たり、相手が見つからないときは、実プレイヤーの戦績をもとにしたCPUが相手になります(これもレートの対象)。毎日の長さや期間の考え方は、タイピングは毎日どれくらい練習すれば速くなる?にあります。

遊べるのは、パソコン、または外付けの物理キーボードをつないだタブレットです。スマートフォンでは、ゲーム画面は開きません。

PHONE INPUT

スマホのフリックが速くても、キーボードは別ですか?

文部科学省の調査では、調査全体で文字を入力するために使った主な方法は、物理キーボードが小学校90.3%・中学校92.5%・高校92.8%でした。フリック入力は3.3%・4.0%・3.7%、画面上のキーボードは3.4%・2.0%・2.0%です。この質問は、文字入力課題に限らず調査全体の入力方法を尋ねたものです。

フリックの速さがキーボードの速さにどれだけ移るかを調べた資料は、確かめられた範囲では見つかりませんでした。フリックはかなを直接入力し、キーボードのローマ字入力はアルファベットの配列を10本の指で打つので、打ち方が違います。キーボードの練習は別に必要になる、というのが運営者の考えです。

画面のキーボードでは、タイピング無双は遊べません。タブレットで練習する方法は、iPad・スマホでタイピング練習はできる?にまとめています。

FAQ

よくある質問

  • Q. 中学生のタイピングの平均は、どれくらいですか?

    文部科学省の情報活用能力調査(令和3年度)で、中学2年の1分間の平均文字入力数は23.0文字(中央値21.3文字)でした。単位は「文字/分」で、WPMとは数え方が違います。

  • Q. 高校生のタイピングの平均は、どれくらいですか?

    同じ調査で、高校2年の平均は28.4文字/分(中央値26.3文字)でした。公的な値がある学年は、小学5年・中学2年・高校2年の3つだけです。

  • Q. 国の目標は、何字ですか?

    「教育DXに係る当面のKPI」で、令和8年(資料の表記は「R8」)までに、1分間の平均文字入力数を小学校40字、中学校60字にする目標が示されています。高校の数値目標は、確かめた資料には見つかりませんでした。

  • Q. 文字/分は、WPMでいくつにあたりますか?

    公式な換算式はなく、この記事も換算しません。文字/分は漢字かな交じりの文章の文字数で、WPMはローマ字の打鍵数を5で割った数です。WPMの定義と目安はWPMの平均と目安にあります。

  • Q. 高校で、タイピングの授業はありますか?

    高校の情報科「情報Ⅰ」は共通必履修科目(2単位)で、プログラミング、ネットワーク、データベースの基礎などを学びます。キーボード入力の速さを扱う時間数や基準は、確かめられていません。

  • Q. 無料で練習できるサイトは、ありますか?

    タイピング無双は無料で、広告を表示せず、ゲストのまま全機能が使えます。パソコン、または外付けの物理キーボードをつないだタブレットで遊べます。ほかのサービスとの比べ方は無料タイピングゲームおすすめ2026にまとめています。

SOURCES

出典

この記事の公的な数字と文言は、次の資料で確かめました(確認日:2026年10月18日)。ページ番号はPDFの通しページです。

  1. 文部科学省「情報活用能力調査 調査結果」(令和5年3月) — 概要(p.3)、2.4 文字入力の特徴(p.56〜57)、児童生徒質問調査 問1(p.59)
  2. 文部科学省「教育DXに係る当面のKPI」(令和6年4月22日 デジタル行財政改革会議(第5回)資料4) — KPI一覧(p.3)。年は「R8」と表記
  3. 教育課程企画特別部会(令和7年5月12日)資料1-1 論点資料⑥「情報活用能力の抜本的向上」 — 1分間の文字入力数と目標値(p.15)、中学校・高等学校の位置づけ、情報Ⅰは必履修(2単位)(p.25)
  4. 文部科学省「情報活用能力育成のためのアイデア集」(令和5年3月、令和6年3月・令和7年3月改訂) — p.7(長文の入力や推敲にはキーボードが適している)
  5. 文部科学省「高等学校学習指導要領 情報科関係資料」 — 令和4年度から共通必履修科目「情報Ⅰ」が新設
  6. 大学入試センター「令和7年度大学入学共通テストの主な変更点について」 — 情報を出題教科に追加(試験時間60分・配点100点)(p.3)。旧課程履修者の『旧情報』の扱い
  7. 大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト 出題教科・科目の出題方法等」 — 『情報Ⅰ』60分(100点)。実施期日は同センターの令和9年度試験情報ページによる

SUMMARY

まとめ

中学生・高校生のタイピングの公的な値は、文部科学省の情報活用能力調査にあります。1分間の平均文字入力数は、中学2年が23.0文字、高校2年が28.4文字です。単位は「文字/分」で、WPMとは換算しません。国の目標は、令和8年(資料の表記は「R8」)までに中学校で60字です。

練習は、今の速さを測ることから始められます。速度演習で数回測り、WPMの見方はWPMの平均と目安で確かめてください。

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