BASICS — KEYBOARD GUIDE

タイピング練習用キーボードの選び方|JIS・US配列と打鍵感の見方

公開
更新
著者
タイピング無双 開発者

結論から書きます。タイピング練習のために、新しいキーボードを買う必要はありません。いま使っているキーボードで始められます。タイピング無双に必要なのは、物理キーのあるキーボードだけで、JIS 配列でも US 配列でも遊べます。

選ぶ場合の見方は、配列、キーの大きさと間隔、打鍵感(押す深さと力)、テンキー、ノート PC か外付けか、の 5 つです。厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」(事務所での情報機器作業を対象にした指針です)と、文部科学省の「学習者用コンピュータ最低スペック基準」で確かめられる点には出どころを付け、確かめられなかった点(キー方式の優劣など)は、そう書きます。

この記事には、商品名・メーカー名・価格は出てきません。製品はすぐに入れ替わりますし、私が製品どうしを比べたわけでもないからです。私はタイピング無双の開発者で、ゲームとの対応は「配列」の節に書きました。

ESSENCE

練習のために、キーボードを買う必要はありますか?

ありません。タイピング無双に必要なのは、物理キーのあるキーボードだけです。画面に表示されるキーボードでは打てず、外付けキーボードをつなぐように案内が出ます。スマホ(電話)では、ゲームの画面は開かず、公式サイトに移ります。パソコンのほか、外付けキーボードをつないだタブレットでも遊べます。

「キーボードの種類によって、上達の速さがどれだけ変わるか」を調べた信頼できる比較は、私は確認できていません。ですから、高いキーボードを買えば速くなる、とは言えません。まず、いまある道具で始めて、打ちにくい・疲れるといった困りごとが出てから見直す順番で足ります。

POINT 1

JIS 配列と US 配列は、どう選びますか?

アルファベットの 26 キーの位置は、JIS 配列(日本語配列)でも US 配列(英語配列)でも同じです。違うのは、キーの数、Enter キーの形、記号の位置、かなの刻印や日本語入力用のキーがあるかどうかです。

項目JIS 配列US 配列
アルファベット 26 キーの位置同じ同じ
Enter キーの形縦に長い横に長い
記号の位置例: @ は P の右隣例: @ は Shift + 2
日本語入力用のキー半角/全角・変換・無変換などなし(切り替えの操作が違う)
かなの刻印あるない
一般的な違いです。規格(JIS X 6002 など)の本文は確認できていません。

選び方の基本は、ふだん使うパソコンと同じ配列にそろえることです。配列が違うと、記号や Enter の位置で迷います。学校の端末は学校の指定に従ってください。文部科学省の「学習者用コンピュータ最低スペック基準」(令和 6 年 4 月 17 日)は、日本語キーボードではなく US キーボードを選ぶこともできる、としています。学校に US 配列の端末があることもありえます。

ゲームとの対応を、確かめた範囲で書きます。タイピング無双は、JIS 配列でも US 配列でも遊べます。受け付けるキーは a〜z、0〜9、「,」「.」「-」だけで、「-」は数字の 0 の右隣、「,」「.」は M の右にあり、JIS と US で同じ場所です。日本語入力がオンのままでも、押した物理キーから打鍵を判定します。

POINT 2

キーの大きさと間隔は、どう見ますか?

キーピッチは、隣り合うキーの中心から中心までの距離です。フルサイズのキーボードの多くは、約 19mm(3/4 インチ)です。ただし、これは長く使われてきた慣習の値で、これを定めた現行の国際規格は、私は見つけられていません。キーボード愛好家向けの資料(Deskthority。二次情報)によると、かつての ISO 1091 が 19mm ±1mm を定めていましたが、1994 年に廃止され、ISO 9995 シリーズに置き換わりました。一次の規格文書は確認できていません。

厚生労働省のガイドラインは、キーボードについて、キーの大きさとキーの数が、キー操作を行うために適切であること、と求めています。同じ文書の解説は、ノート型にはキーピッチが小さいものがあり、小さいキーボードを手の大きい人が使うと、連続してキーを打つ作業で負担が大きくなることがある、と述べています。

ですから、極端に小さいキーボードは、手の大きさと合うかを試してから選んでください。ここからは私の考えです。標準的な大きさのキーボードで練習しておくと、ほかのキーボードに触ったときに、指の感覚がずれにくいと考えています。

POINT 3

打鍵感(キー方式・押す深さ)は、どう選びますか?

厚生労働省のガイドラインは、キーの押下深さ(ストローク)と押下力が適当で、操作したことを作業者が知覚できることが望ましい、としています。つまり、基準は「押した感覚が分かるか」です。数値では示されていません。

キー方式(メンブレン、パンタグラフ、メカニカル、静電容量無接点など)の違いは、店頭の説明やレビューでよく語られます。しかし、分類の仕方が資料によって揺れますし、方式ごとの速さや疲れにくさを比べた研究を、私は確認できていません。「静電容量無接点は疲れにくい」といった評判は、個人の感じ方として受け止めて、表にはしませんでした。

いちばん確実なのは、実際に打ってみることです。数分打って、押した感覚が分かるか、深さや重さが苦にならないかを確かめてください。違和感が続くようなら、無理に慣れようとせず、姿勢や机の高さも含めて見直してください。痛みやしびれが続くときは、医療機関に相談してください。

POINT 4

テンキーは必要ですか?

数字を続けて打つ仕事があるなら、テンキーがあると便利です。ノート PC などで本体にない場合は、外付けのテンキー入力機器をつなげます(厚生労働省のガイドライン解説)。

タイピング無双の対戦と演習では、テンキーは使いません。出題辞書 16,132 語の読みのローマ字は、すべて a〜z だけでできています(2026 年 10 月 18 日に確認)。読点・句点のキー(「,」「.」)は、ホームポジション道場の短文で使います。「-」は長音「ー」のキーとしてゲームが受け付けますが、出題辞書の読みにも、私が確かめた道場の語にも、長音「ー」は出てきませんでした。数字や記号の練習は、数字・記号の打ち方と速く打つコツを見てください。

POINT 5

ノート PC の内蔵キーボードで練習してもいいですか?

短い練習なら、内蔵のキーボードで始めてかまいません。これは私の考えです。一方、厚生労働省のガイドラインは、ノート型機器が通常はディスプレイとキーボードを分離できないため、小型のノート型機器で長時間の情報機器作業を行う場合は、外付けキーボードを使用することが望ましい、としています。

同じガイドラインは、キーボードがディスプレイから分離して、その位置を作業者が調整できることが望ましいこと、必要に応じてパームレスト(リストレスト)を利用できるようにすることも挙げています。長く練習するようになったら、外付けキーボードと、姿勢の見直しを考えてください。姿勢の数値はタイピングの姿勢と手首の置き方、痛みや疲れはタイピングで手首・腕が疲れる、痛いときにまとめています。

TABLET

iPad や Chromebook では、どうすればいいですか?

タイピング無双は、画面のキーボードでは打てません。タブレットで遊ぶときは、外付けの物理キーボードをつないでください。学校の端末については、文部科学省の基準が、ハードウェアキーボードを周辺機器に含め、キーボードの整備は必須としています。

iPad や Chromebook での準備は、iPad・スマホでタイピング練習はできる?とChromebook・学校PCでの準備を見てください。

FAQ

よくある質問(FAQ)

  • Q. 高いキーボードを買うと、速くなりますか?

    速くなると言える根拠は、確認できていません。打鍵感の好みは人によって違い、高価なものほど合うとは限りません。まず、いまのキーボードで困っていることがあるかを考えてください。

  • Q. JIS 配列と US 配列は、どちらを選べばいいですか?

    ふだん使うパソコンや、学校の端末と同じ配列にそろえるのが基本です。アルファベットの位置は同じなので、タイピング無双はどちらでも遊べます。

  • Q. F と J の突起がないキーボードでも、練習できますか?

    練習はできます。F と J の突起は、手元を見ずに指の定位置へ戻る目印です。突起がない、またはすり減っている場合の対処は、ホームポジション図解で説明しています。突起を付ける決まりが規格にあるかは、確認できていません。

  • Q. スマホでタイピング無双は遊べますか?

    遊べません。電話でゲームの画面を開くと、公式サイトに移ります。パソコンか、外付けキーボードをつないだタブレットを使ってください。

SOURCES

出典

公的な資料の記述は、次の資料で確かめました(確認日:2026年10月18日)。ページ番号はPDFの通しページです。ゲームの対応は、タイピング無双の仕様とコードで確かめています。

  1. 厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」(令和元年7月12日 基発0712第3号、令和3年12月1日一部改正) — 事務所での情報機器作業が対象。入力機器(p.6〜7)、ノート型機器の解説(p.19〜20)
  2. 文部科学省「GIGAスクール構想の実現 学習者用コンピュータ最低スペック基準」(令和6年4月17日) — 周辺機器としてのキーボード(p.4〜6、2.5 周辺機器はp.8)
  3. Deskthority wiki「Unit」(キーボードのキーピッチ) — キーボード愛好家向けの資料で、二次情報です。ISO 1091 の廃止についても、一次の規格文書は確認できていません
  4. タイピング無双の出題辞書(v20260910)の読みのローマ字と、受け付けるキーの仕様 — 辞書の読みが a〜z だけであることは、全 16,132 語で確認

SUMMARY

まとめ

練習のために、新しいキーボードを買う必要はありません。選ぶなら、ふだんの環境と同じ配列、極端に小さくないキーの大きさ、押した感覚が分かる打鍵感、用途に合うテンキー、長時間なら外付け、の順に見てください。キー方式の優劣は、確かめられていません。

道具を整える前に、今日の練習を始めたほうが、上達は早く始まります。

関連ページ